中ハシ克シゲさんによる
プロジェクト説明会ご報告。

去る 3 月 5 日(日)午後 2 時より、福岡市美術館(中央区大濠公園)の講堂にて、中ハシ克シゲさん自身による「震電プロジェクト」の説明会が行われました。 十分な周知広報が間に合わなかったにもかかわらず、様々な方々のご尽力により約 30 名の来場者があり、中ハシさんのお話に熱心に耳を傾けておられました。美術関係者、報道関係者に加え、 61 年前に震電と深い関わりを持った方、動員で組み立てに参加した方にもお集まりいただきました。
  中ハシさんはまず、 2000 (平成 12 )年より行われているこれまでの「ゼロ・プロジェクト」の内容とその成果、意義について、映像資料を交えながら語りました。昭和 30 年生まれで実際の戦争をしらない中ハシさんは、プラモデルの戦闘機をつくって遊んだことしか記憶になく、またそれこそが唯一の「戦争体験」でもありました。ここからしか出発し得ない、と確信した中ハシさん。それまでの彫刻作品とことなり、この「ゼロ・プロジェクト」では、世代や民族の違いを越え、様々な人々が興味を持ち、ボランティア参加を希望したそうです。そしてプラモデルから写真により実物大に復元され、最後は灰燼に帰す(ゼロとなる)一連の作品の流れの中で、若い世代と年配の世代との交流が生まれ、戦争の記憶がより強固なものとなっていくという内容が語られました(詳しくは本 HP の他のページをご覧ください)。
さて、今回福岡では、同様の手法で「震電」を制作するわけですが、上記のような制作手法では、当然ながらできあがる「零戦」はへなへなのものになります。「震電」もおそらくはそのような形状になる予定。これに関しては、会場の特に年配の参加者より「骨抜きのぺしゃんこは震電の姿に似つかわしくない。多少縮小してもいいから材木や鉄板を使ってばりっとした形での復元を望みたい」といった声が寄せられました。

  これに対して中ハシさんは「そういった意見を寄せていただけるのは大変ありがたい。実物そっくりに復元することと、今回の私の美術作品としての表現は、やや次元が異なる話。今回のプロジェクトを通してそうした様々な意見や議論がおこればいいと思う」と答えていました。

  説明会を催しての私の感想ですが、戦争を体験した年配の方々が「震電」に寄せる期待、そして「震電」への誇りが相当に大きなものがあるように感じました。これは過去の「ゼロ・プロジェクト」における「零戦」への思いとはかなり異なるように思われました。日本軍の主力機でありながら、最後は特攻機と化した「零戦」は、悲劇が塗り込められた機体であるのに対し、零戦の欠点を克服し、本土防衛の切り札とされた「震電」には実戦参加がありません。その分、戦争に関わった年配者の方々の思い入れは大きいものがあると実感すると同時に、この「震電プロジェクト」が、過去の「ゼロ・プロジェクト」とは性質の異なった、意義深い作品となるような予感がしました。

  さて最近しばしばボランティア参加を希望される方から問い合わせをお受けしております。大変ありがたく思います。当初制作日程を 4 月から、としておりましたが、実際の制作開始は、 6 月初め 7 月終わりまでの約 2 ヶ月間となります。現在制作場所などについても検討を重ねているところです。

  またボランティアの募集要項も検討しております。本 HP のほか、チラシ、新聞紙上などでも広報をいたします。お問い合わせはいつでもお受けしておりますので、メール( officegoncharov@yahoo.co.jp )かお電話(090?1362?6184)をいただきたく思います。この HP をご覧の方はできるだけメールでお願いします。よろしくお願いします。
3月10日の毎日新聞(夕刊)、3月17日の西日本新聞(朝刊)に、今回の報告会の記事が掲載されております。朝日、読売にも掲載予定とお聞きしております。

2006 (平成 18 )年 4 月 1 日

 

山口洋三(オフィスゴンチャロフ

 


  中ハシ克シゲさんによるプロジェクト説明会にご参加ください!
参加無料、申し込み不要です。

米軍の本土空爆を阻止するため、太平洋戦争末期に開発された J7W1こと十八試局地戦闘機「震電」。 旧・九州飛行機にて開発・製造され、1945(昭和20)年7月末に試作一号機が完成。同年8月3日、旧・蓆田飛行場(現・福岡空港)で初めて飛行試験に成功。
エンテ(前尾翼)型のボディの後部にエンジンを積んだ特異な形状の高性能幾は、戦局の打破を期待されたものの、直後に終戦。
一度も実践に参加することなく米軍に没収された「幻の戦闘機」…。

その「震電」を彫刻家の中ハシ克シゲさんが、 1/48プラモデルを接写撮影した拡大写真を貼り合わせて、なんと 実物大 の「震電」を制作しようと計画しています。 しかもそれを 8月に福岡空港に飾る予定です。それだけではありません。あなたも、「震電」制作に参加できます! いや、ぜひ参加してください! そして「震電」とはどんな機体だったのか、

そしてどんな時代にどんな人々に作られたものだったのか、語り合いませんか? 戦争体験をお持ちの方々、飛行機ファン、プラモマニア…あらゆる方々の参加を歓迎します!

◇とき:平成 18年3月5日(日) 午後2時?4時ごろ
◇ところ:福岡市美術館1階 講堂
〒 810-0051 福岡市中央区大濠公園1?6  電話 092-714-6051

主催:震電プロジェクト 
助成:

(財)福岡市文化芸術振興財団

協力:
ミュージアム・シティ・プロジェクト

後援:
(財)福岡市文化芸術振興財団、福岡市

問い合わせ:オフィスゴンチャロフ
officegoncharov@yahoo.co.jp

 

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